気分のことを示す「ごきげん」という言葉の漢字は「機嫌」です。気持ちのことを示すわけですから、「機嫌」よりは「気嫌」と書いた方が正しいんじゃないかと思ってしまいそうです。
「機嫌」のもとになった言葉の語源は仏教用語であり、そしり、嫌うことをいっていました。道元の「正法眼蔵」第十六「行持」には「しかあれども、時人の機嫌をかへりみず、誓願の一志不退なれば…」とあります。
これが転じて人の思惑や意向という意味になりました。さらに意味は広がって現在のような気持ちや気分のことをいうようになったのです。
相手の考えをうかがうということは「機を見る」ことでもあります。そのような意味もあり「きげん」には「機嫌」という漢字があてられるようになったのです。
